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「最近の菜奈はプライベートでも眼鏡なの、私知ってるもんね」
楽しそうに遥香は言う。なぜ楽しそうなのかは分からないけれど、酔いが回ってきてるのは確かだ。
遥香は酔うとよく笑う。
「だって……眼鏡に慣れちゃって」
眼鏡に慣れてしまうと、コンタクトをつけるのも面倒になってしまっている。
おしゃれから遠ざかっているのはわかっているけれど、どうしても面倒という気持ちが勝ってしまう。
「そんなんじゃ彼氏に愛想尽かされちゃうぞー」
「余計なお世話だよ。ていうか、明日予定あるんでしょ?それぐらいにしときなよ」
遥香のお酒の限界は何となく知ってる。もうそろそろ終わりにしといた方がいい頃だ。
「じゃあ後一杯だけ飲む!」
ため息を吐いて、あと一杯だけ遥香に付き合うことにする。
その後一杯だけ飲んで、遥香の猛烈な押しにより、ラーメンを食べに行くことにした。
「この時間からのラーメンはやばいと思うけど」
こんな生活をしておいて、遥香はスタイルがいい。
普段の休みにどれだけ運動しているんだろうか。
「明日ちゃんと1時間ウォーキングすれば大丈夫!」
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