1

11/20

540人が本棚に入れています
本棚に追加
/406ページ
「最近の菜奈はプライベートでも眼鏡なの、私知ってるもんね」 楽しそうに遥香は言う。なぜ楽しそうなのかは分からないけれど、酔いが回ってきてるのは確かだ。 遥香は酔うとよく笑う。 「だって……眼鏡に慣れちゃって」 眼鏡に慣れてしまうと、コンタクトをつけるのも面倒になってしまっている。 おしゃれから遠ざかっているのはわかっているけれど、どうしても面倒という気持ちが勝ってしまう。 「そんなんじゃ彼氏に愛想尽かされちゃうぞー」 「余計なお世話だよ。ていうか、明日予定あるんでしょ?それぐらいにしときなよ」 遥香のお酒の限界は何となく知ってる。もうそろそろ終わりにしといた方がいい頃だ。 「じゃあ後一杯だけ飲む!」 ため息を吐いて、あと一杯だけ遥香に付き合うことにする。 その後一杯だけ飲んで、遥香の猛烈な押しにより、ラーメンを食べに行くことにした。 「この時間からのラーメンはやばいと思うけど」 こんな生活をしておいて、遥香はスタイルがいい。 普段の休みにどれだけ運動しているんだろうか。 「明日ちゃんと1時間ウォーキングすれば大丈夫!」
/406ページ

最初のコメントを投稿しよう!

540人が本棚に入れています
本棚に追加