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ゴールデンウィーク明けの仕事というのは、サラリーマンにとって一二を争う程、嫌な日だ。
休みの日、何件か電話がかかってきて仕方なく出勤した日もあるが、基本的には穏やかなゴールデンウィークだった。
初日に小嶋と出かけて以降は、あまり外に出なかった。
神奈川にある実家でのんびりしていた。
憂鬱な気持ちで、会社があるビルに入る。
ビルの正面にいる受付の子が、今日も笑顔で頭をさげてくれる。
彼女は何時からあそこにいるんだろう。俺が出勤する時にはいつもいる。
心なしか、すれ違う人の顔も沈んで見えた。
ゴールデンウィーク明けなら、それも気のせいではないかもしれない。
誰だって長期休暇明けには働きたくはない。
エレベーターで上って、会社に着く。
そういえば、小嶋と連絡先を交換したけれど、連絡をまだ一度も取ってない。
俺からした方がいいのか、それとも待つべきなのか。
考えていたらゴールデンウィークが終わってしまっていた。
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