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小嶋は髪を短く切って、ショートカットにしていた。 ショートボブに茶色の髪。 以前とはかなり雰囲気が違っていた。 みんな、横に座る人間とあれこれ話をしている。 なんだか、急に心臓がうるさくなる。 ショートカットにしただけで、これほど可愛くなるものだろうか。 眼鏡にロングの頃とは、別人のようだ。 小嶋がすごく遠い存在に思えてきて、焦りが出てきた。 それがなんの焦りかと聞かれると、分からない。 置いていかれる寂しさのようなものが、心の奥深くに、沸き起こる。 普段なら、仕事があれば話しかけるけれど、今日は話しづらかった。 うまく自然に話しかけられる気がしないので、外回りに出てから電話で話をする。 顔を見なければ、いつも通りだ。 結局、その日は小嶋と顔を見て話すことはなく、俺が会社に戻ると小嶋は既に退社した後だった。 それほど残業する事もなく、俺も会社を後にする。 その日から、小嶋と話す機会は少なくなっていって、社内で仕事の話しかしなくなっていった。
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