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茶碗蒸しを2つ注文する。 一通りの注文を終えた小嶋は、お茶を一口飲んで、真剣な表情で俺を見た。 「さて、まず一つ目ですけど」 前置きをいれる小嶋。そんなにいくつもあるのか。 「はい」 「連絡先交換したのに、結局一回も連絡くれませんでした。何もなくても連絡するって言ったのは係長なのに」 確かに、してない。 「しようとはしたんだ、何回も。ただ……いざとなったら何で送ればいいのか分からなくなってだな」 ショートカットの小嶋を見てから、尚更どうすればいいのか分からなくなった。 遠い存在に感じてしまったからだ。 「……まあこれに関してはいいです。私もなんて送ればいいのか迷ってたので。連絡来ないなーって拗ねてただけです」 俺から連絡来なかったから、拗ねてたのか。 やばい。今、小嶋のことを可愛いと思ってしまった。 横にいたら、頭を撫でてしまいそうだった。 「いや、俺が悪かった。すまん」 「大丈夫です。別に連絡先交換したからといって、連絡しないとダメな訳じゃないですし」
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