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いつもこんなくだらないやりとりをしてるけれど、楽しいからおっけー。
私も、ラーメンを一口食べる。
甘辛いメンマが、麺とスープに絡まって、かなり美味しい。
これは、リピーターになる予感がする。
「……美味しいですね、このラーメン」
「だろ?美味しいんだよ。たまに食べたくなるんだよな」
一度食べ始めたら、止まらない味。
気がつけば、あっという間に麺とスープがなくなっていた。
「ごちそうさまでした」
両手を合わせて頭を下げる。
視線を感じて横を見ると、友哉さんがじっと見ていた。
「……どうしたんですか?」
あまり見られても、恥ずかしい。
視線を外す友哉さん。少し慌てている様子。
「いや、すまん。なんでもない」
「……ふたりの方が楽しいって言ったの、本音ですよ」
友哉さんは、目を見開いている。何か言いたいけれど、言葉が出ない。そんな感じ。
「じゃなきゃ、遊園地に誘ったりしませんから」
あー、ヤバい。恥ずかしくなってきた。自分が何を言ってるのか、分からなくなってきている。
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