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こんな事されたら、一発で惚れる人も多いだろうし。 「……確かに美味しいです。チーズがいい感じですね」 「だろ。俺が惹かれるだけのことはある」 「はいはい、凄いですねー」 「おい、適当にあしらうな」 「ふふっ、すみません。もうひとつください」 今度はさすがに、自分で取って食べる。 本当に美味しい。これ以上食べると太るからやめておこう。 「そろそろ行くか。あと30分くらいだ」 「はい、行きましょう」 どうしよう、楽しい。 まだ遊園地に着いてもいないのに、既に楽しい。満足してる感じがあった。 また車は、高速道路を走る。 15分ほど走ってから、高速道路を降りる。 「あー、なんか遊園地行くの憂鬱だな。このままドライブして、道の駅でのんびりデートに変更しないか?」 もうすぐ到着というところで、急に声のトーンが落ちていた。 「しません、今日は遊園地です。けど、それはそれで楽しそうですね」 また別の日であれば、それも全然ありな気がした。 「だろ?菜奈の気分次第では、このまま遊園地通り過ぎてもいいぞ」
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