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観覧車は怖くないんだろうか?高いところも苦手そうだったのに。 その後、お化け屋敷は一旦置いといて、違うアトラクションに行くことにした。 ウォータースライダーに乗って、友哉さんだけが濡れたり、強がる友哉さんを空中ブランコに乗せたり、私史上一番はしゃいでいた。 「あーーーー、楽しいですっ!」 アトラクションを続けて乗っていたら、いつの間にか3時前になっていた。 さすがにお腹が空いたので、園内のレストランで食事を取る。 「……菜奈が楽しそうで良かったよ」 少し疲れた表情の友哉さんだけど、笑う姿は変わらず爽やかだ。 「振り回してすみません。楽しみすぎました」 それぞれ注文したパスタを口に運ぶ。 遊園地がこんなに楽しいとは思わなかった。 この歳でこれだけハマるのも、少し恥ずかしいけれど。 「満足してるならいい。俺も、思ってたより楽しめてるし」 「本当ですか?うんざりしてないですか?」 振り回している時には考えなかったけれど、落ち着いてみると、そういうことが気になってくる。
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