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あー、恋愛ってどうしたらいいんだろう。 考えれば考えるほど、分からなくなってきた。 気がつけば外は真っ暗になっていて、簡単にご飯を済ませた後、いつものように家まで送ってくれた。 「今日はありがとな」 「いえ、こちらこそ。楽しかったです」 「……なあ、最後に一つ聞いていいか?」 「はい」 真剣な表情で、真っ直ぐ見つめる。 緊張感が漂う。私も少し緊張してきた。 「遊園地、俺と行ってよかったか?」 不思議なことを聞く友哉さん。何が目的かいまいち分からなかった。 「当たり前じゃないですか。めちゃくちゃ楽しかったですよ」 少し黙り込む友哉さん。 どうしたんだろうか。 「……そうか。そりゃよかった」 よかったと言う割には、少し複雑そうな顔。 「どうしたんですか?何か心配事でもあったんですか?」 「……いや、別に……なんでもない」 「絶対何かあるじゃないですか。話してください。でないと帰しませんよ」
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