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「んー、そうか。じゃあ適当にラーメンでも食べて帰るかな」
さっきから考えていることを、口に出すかどうか迷っていた。
言わないで後悔するよりは、断られた方がマシだなと思い、口を開く。
「……私の家、来ますか?」
恐る恐る口を開く。
好きな人を家に誘う事が、これほど勇気のいるものだと、今更知った。
「……えっと、その、マジか?」
明らかに戸惑った様子の友哉さんを見て、私も焦ってしまう。
さすがに、この時間から家に誘うのはまずかっただろうか。
「いや、変な意味じゃないですよ!?その……前に言ってたじゃないですか、オムライスお裾分けするって」
以前にそんな会話をしていたことを咄嗟に思い出した。
その場凌ぎで出した言葉にしては、マシな方だ。
「ああ……そういや、そんな事言ってたな」
「はい。だから、食べに来てください。作って待ってますから」
暫く、沈黙が続く。風が強いのか、唸るような音が聞こえてくる。
「……本当にいいのか?」
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