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ちょっとくらい欠点があった方が、人間らしくていい。 完璧すぎると、ちょっと怖くなっちゃう。 「小嶋も、プライベートでは違う顔があって安心したよ。雑談とかしてる所見た事なかったからな」 「そうですかね。係長ほどじゃないと思いますけど。さっきからグラス空いてますけど、もう一杯飲まれます?」 重要課題だった話は終わって、ただの食事会になりそうなので、一応飲むかどうか聞く。 なんとなく飲みたい気分になってきたので、私は飲みたい。 その期待に応えるように、係長はメニューを開く。 「そうだな……もうちょい飲もうかな。小嶋はどうする?」 「じゃあ、私も付き合います。もうちょっと飲みたい気分ですし」 各々好きなアルコールを頼み、酒のつまみを食べる。 「正直に思ってることを言っていいか?」 唐突に係長が話し出す。 「そんな前置き必要ないですよ。どうぞ」 「小嶋ってもっとつまんない奴だと思ってたけど、割と話してて楽しいよ。酒も2杯目飲むつもりなかった」 貶しているのか、褒めているのか微妙な所だけれど、とりあえず喜んでおこう。 「ありがとうございます。私も想像してたより楽しいですよ。係長を待ってる間、面接みたいな緊張感がありましたから」
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