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アラームをかけて、アラームより早く起きる時もあるんだとか。
でもゆっくり準備してたら、ギリギリになったりだとかして、電車に乗る時間もあまり決まってないらしい。
定時に間に合えばオッケーでしょ、という遥香だけれど、そこそこ遅刻が多い。
「でもまあ、楽しいことでもないと月曜から気が滅入るもんね」
無理矢理テンションを上げる遥香の気持ちも、分からなくはない。
私はそういうタイプじゃないから、テンションを上げるとか、はしゃぐとか、そんなのは全くないけれど。
「だよねー、最近は休みの日も家でダラダラしてたら、1日が終わっちゃうんだよね」
「そうだよね。休みの日って気が付いたら夕方とか平気である」
何もない日は、ボーッとDVDを見て、気がついたら夕方で、慌てて買い物に行ってご飯食べて終わり。みたいな休日もしょっちゅうある。
「えー、でも菜奈はまだいいよ。彼氏いるじゃん。いつでもデートできるわけだしさぁ」
一応、といったら失礼だけど私は彼氏がいる。
それを知ってるのは、遥香だけ。
遥香に半ば強引に連れて行かれた合コンで知り合ったから、遥香に知られるのは仕方がない。
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