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「分かりました。確認したらまた連絡します」 「うん、お願い」 話が終わると、席に戻っていく係長。それを見て少しホッとする。 なんで私がホッとしているんだろうと思うけれど、昨日係長とご飯に行ったことはさすがにバレたくない。 「伊藤係長ってほんとに爽やかだよね。洗剤のCMとかやってそう」 「何そのイメージ。言いたいことはなんとなく分かるけど」 けど女性にビンタされてたよ、と言いたくなる。言わないけど。 係長と食事に行ってからというものの、少しだけ仕事がしにくくなってしまった。 それもこれも、係長があの時と話し方が違うから、モヤモヤするせいだ。 とはいえ、それを伝える手段もなく、時は過ぎていく。 連絡先も知らない私は、係長とはあれ以来特にプライベートで会うわけでもなく、何事もなく仕事をしていた。 そりゃそうだ。会う理由がないもん。 休みの日、家の近くで会う事もなく、あのビンタの事も少し忘れかけていた。 ビンタを目撃してから3週間ほどが経過していた頃、彼氏から連絡があった。
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