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月曜史上、一番嫌な朝かもしれない。
肌荒れがひどいような気がする。
いつも通りの時間に起きたものの、体が動かない。
体調不良でもないのに、会社を休もうと考えたのは、これが初めてかもしれない。
会社に行く準備は、手間取ってなかなか進まない。
「ほんとに休みたい……」
ひとりで呟きながら、一瞬準備の手を止めるけれど、またすぐに動き出す。
振られたから会社を休むだなんて、そんな女にはなりたくない。
少し迷ったけれど、コンタクトもつける。
変に眼鏡に戻すと、また注目されちゃうかもしれない。
いつもより少し遅れて家を出る。
こんな日に限って、雨だ。
私の心の中を表してるようで、何だか笑えてくる。
雨は、憂鬱だ。気分がどうしても上がってこない。
気分が上がる日があるのかと言われたら、あまりないかもしれないけれど。
会社に近づくにつれて、雨は強くなっていく。
今日は会社に行くなと言われているようで、足が中々進んでいかない。
こんな時に限って、駅に着いても遥香はいない。
遥香と話したら気が紛れるかと思ったのに。
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