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怖いものが苦手で、いちごパフェが好き。 なんだか、係長のイメージと全然違う。 私より、女子っぽいかもしれない。 「いいですよ、映画終わったら食べに行きましょ」 「よし、約束だぞ」 分かりやすく元気が出る係長。もしかしたら、子どもより子どもっぽいかもしれない。 「飲み物何にします?」 「メロンソーダ」 牛タンにあれだけ悩んでいたのに、ここは即決するよく分からない係長。 メロンソーダという、これまた意外な飲み物に、対して笑ってしまう。 「おい、俺の発言にいちいち笑うな」 「ふふっ。すみません。メロンソーダですね」 メロンソーダとアイスコーヒーを注文する。 「ちょっと待て、アイスコーヒーなんて頼んだら、俺のメロンソーダが子どもっぽく見えないか」 急によく分からない事を言い出す係長。 「大丈夫ですよ、元々メロンソーダ自体が子どもっぽいです」 「どこがだ。メロンソーダは男の憧れだぞ」 「それ多分、少年の憧れですよ。つまり子どもです」 「うるさい。メロンソーダは最高だぞ。希少だし、美味しいし」
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