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「よし!いちごパフェを食いに行こう」 急にテンションが上がる係長。 私もホラー映画よりは、いちごパフェの方がいいので、割とテンションは高めだ。 「2階にいちごパフェ置いてそうなお店ありましたよ」 デザートが置いてあるカフェが2階にあったはず。 「よし、行こう。ちょうどおやつの時間だ」 時間を確認すると、3時半を過ぎたところだった。 確かにおやつの時間だ。 大人になって、あんまりおやつの時間って気にした事ないけれど。 「……おやつの時間ですね」 微笑みながら言ったのを見た、エスカレーターの前にいる係長は、くるっと振り返る。 「……おやつの時間はちょっと子どもっぽいな。今の発言はなしだ」 なぜか子どもっぽさを気にする係長。 「なんでですか。いいじゃないですか、子どもっぽくても。ギャップがあって、私は素敵だと思いますよ」 「……幻滅しないか?」 「しませんよ、そんな事で幻滅なんて」 少し考え込んだ後、係長は小さく頷いていた。
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