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「ありがとう」 「何に感謝されたのか、いまいち分かりませんけど、どういたしまして」 2階に到着して、カフェを探す。 割とすぐに見つかったその店の前の貼り紙には、いちごパフェという文字と写真が大きく映し出されていた。 「おお、いちごパフェあるぞ」 子どもっぽいところを気にしている割には、気を抜くとしっかり子どもっぽい係長。 なんだか可愛くて、顔が綻んでしまう。 店は結構混んでいて、少し待つかなと思ったけれど、ちょうど空いた席に倒された。 「俺はこのいちごパフェにするぞ」 メニューを見て、即決する係長。 いちごパフェを食べに来たんだから、まあ当たり前といえば当たり前か。 「じゃあ私は……どうしよっかなー」 メニューをパラパラとめくる。 パフェのメニューはかなり豊富で、どれも美味しそうだった。 そして一番後ろに、かなり目を引くメニューを見つける。 「係長、こっちにプレミアムいちごパフェがありますよ」
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