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係長の違う部分をみれるのは嬉しい。 私が少しでも不安を取り除ければいいけれど、果たしてそれが出来るのかどうか。 「さあ……なんでだろうな。幻滅しないって言われて、ちょっと安心したのかもな」 係長はきっと、私の事なんて別に好きでもなんでもないけれど、幻滅されるのは嫌なのかも。 素の自分を見せる事が、できなくなってるのかもしれない。 「……二股された女の言葉が、どれだけ係長の助けになるかは分かりませんが」 と前置きした上で、私は話す。 「さっきも言いましたけど、私は子どもっぽい係長は嫌いじゃありません。ギャップがあって素敵だと思います」 「……ありがとう」 「こんな身近な私がそう思うんですから、同じように思う人も必ずいます。だから、大丈夫です」 少しは係長の助けになっただろうか。 係長が微笑んだのを見て、私も心が落ち着く。 「ありがとう。悪いな、本当は小嶋の為に今日時間作ったのに。俺のことばっかりで」 「気にしなくていいですよ。二股された事を黙っていてくれたら、それで大丈夫です」
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