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二股されたショックも、だいぶ和らいでいた。 暫く彼氏はいらない。というか、できないと思うけど。 「それを言いふらすような男に見えるのなら、ショックだな」 「……それもそうですね。要らない心配でした」 いちごパフェと抹茶プリンパフェが運ばれてきた。 プレミアムいちごパフェに関しては、写真より豪華かもしれない。 こういうのって普通は写真よりしょぼくなるのが、普通だと思うけれど。 抹茶プリンパフェを食べる前に、係長の食べる姿を見つめる。 目を見開いて私に向かって小さく頷いた。 「美味しいですか?」 「美味い。さすがプレミアムだ」 牛タンにもパフェにも、同じような事を言う係長。 「プレミアムですもんね」 「いちごが美味い。ちょっといるか?」 「じゃあいただきます」 そう言って抹茶プリンパフェより先にいちごパフェを食べる。 確かに美味しい。いちごが高級なのが食べて分かる。 いちごの酸味とクリームの甘味がよく合っていた。 「確かに美味しいです。プレミアムなだけはあります」
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