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「だろ?数量限定だからな」 満足そうに食べ始める係長。 私も食べる。抹茶プリンパフェも、負けず劣らず美味しかった。 係長は食べ終わるまで、終始満足そうな顔をしていた。 その顔を見ているだけで、なんだか私も幸せな気分だった。 「あーー、美味かった。今まで食べたいちごパフェの中で、一番美味かった」 「満足ですか?」 「大満足だ」 「それはそれは。良かったです」 4時を回って、夕方に差し掛かってきたところ。 アイスコーヒーを飲んで、時間はゆっくりと過ぎていく。 「小嶋は、普段料理とかするのか?」 「しますよ。簡単なものしか作れませんけど」 「得意料理は?」 「そうですね……オムライスは母に褒められた事があります」 たまに実家に帰った時に、料理をするけれど、母が一番褒めてくれたのがオムライスだった。 「おお、オムライスか。俺の大好物だ」 「そうなんですか?ご自分で料理は……しなさそうですね」
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