⑬ 僕にも思い出を頂戴

3/9
前へ
/228ページ
次へ
――……俺は何を考えているのだろう。 彼が誘拐犯でなければだなんて。 犯罪者にしなければ、夏が終わっても側にいられるかもしれないだなんて。 どうかしている。 「ねぇ、僕にも思い出を頂戴」 願われた事に衝撃を受ける。 穿たれた、と言っても良い。 「僕だけに頂戴よ」
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

144人が本棚に入れています
本棚に追加