⑭ 時が止れば良いのに

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「君も大概気まぐれだな」  何も言うな早くしろ。 「お前と違い時と場所をわきまえているだけだ。」  コテリと首を横に傾げ頭を差し出す。  頭を撫でろと言う無言の要求に男は笑いながら応えた。 「夏休みが終わらなければ良いのになぁ」  頭を撫でながら困ったように笑う男に、お前がそれを言うなと少しだけ悲しくなった。
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