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土曜日
いつも起こしに来るはずのばあやが起こしに来ないのが気になったぼっちゃまは寝室から立ち上がり、ばあやを探しに屋敷内をフラフラと歩く。
ぼっちゃまはまず、ばあやの寝室を覗いてみたがばあやは居なかった。
という事はばあやはもう起きている事になるのだが、なぜ起こしに来ないんだ?
身体の調子が悪くて何処かで倒れてるのか?こんな時に広い屋敷はかえってどこにいるのか分からなくなるので困ってしまう。
はぁはぁと息を弾ませ、ぼっちゃまはひとつひとつ部屋を開け、ばあやを探す。
最後の部屋を見終わったが、ばあやの姿は見当たらなかった。
ドアを閉めた瞬間廊下の向こうにばあやの姿がぼっちゃまの眼前に現れた。
ばあやの姿を確認したぼっちゃまは手を挙げ自分がここにいる事をアピールした。
そしたら。ばあやが血相を変え、ものすごい勢いでこちらに向かってくるのが分かった。
刹那、ぼっちゃまは突如力を無くしたようにぐにゃりと廊下に倒れた。
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