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それからね。
言っておくけど、お前さん一人では決してたどり着けないからね。
え?どうやったら行けるのかって?
まったく。お前さんはせっかちだねえ。
お猫様がね、案内しに来てくださるんだ。
そのために、まずはお狐様にご挨拶するんだよ。
え?猫と狐の組み合わせがなんだって?うなぎと梅干し?
こっちの世界には人間の知らない繋がりってもんがあるんだよ。
くだらない屁理屈は引っ込めときな。
いいかい?
町の一角にさ、大きな銀杏の木があるだろう?
その木陰にね、楽しそうなお狐様がいらっしゃるんだ。
ああ、そうだ。お稲荷さんだ。
ほら、お狐様を見てごらんよ。
お前さんみたいな悩みを抱えた人間がやってくるとね、我らの出番だって
飛び跳ねちまうんだよ。
それでお猫様と…まあいい。
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