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アキオと押印されていた。
「アキオさん・・あっ間違うた!アキさんやったな・・ウチはそんなこと、どっちでもええけど・・どうでした・・何か分かりましたかいな?」
「いいえ、何も・・どうもお騒がせしました、失礼します」
トラックに戻った俺は、直ぐにはエンジンを掛けなかった。運転席の背もたれに暫く自分の体を預けると、そっと瞼を閉じていた。フロントガラス越しに見える目の前の現実を見るのが怖かったからだ。
どうしてだ? 俺の受領スタンプにはアキの二文字のゴム印しか見えないのに、押印した伝票にはどうしてオの文字が繋がって印字されるのだ?
幸い青柳商店さんが、その日最後の集荷先だったので、一刻も早く恐怖から逃れるために、俺は一直線に大山店に戻った。
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