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「そんなんと違うんです!社長さん !そう言う意味と違いますねん・・?(なんで関西弁やねん!) そうじゃなくて・・私し娘さんと同じ女子なんです。こう見えても私しって女の子なんです!」
俺は自分が女子であることを、改めてこの場で説明している自分が気恥ずかしかった。
「えっ、嘘! アキさんて女の人やったん?・・それやったら、なんで最初にそない言うてくれへんかったん」
それって俺の口からわざわざ言う?・・でも青柳さんは、自分たちが家族が勝手に勘違いして置いて、まるで俺が女であることを隠蔽していたように噂されると話が面倒なことに成る。
折角スタンプの隠されていた謎が一件落着したはずなのに・・今度はどうして男子だ女子だと俺が悩まなくてはならないのだ⁉ 悔しい~・・悔しくて悔しくて・・俺をイケメンに産んだ母親を恨んでやる!
「アキさん・・アキさん! 聞こえますか?・・」
「エッ? 社長・・どうかしました?」
「どうかしたのはアキさんでしょう。私が君に“結婚してはるの?”て聞いたら・・“いいえ、今年26に成りますが・・”と答えた切り、コード読み取りのスキャナーを見つめたかと思うと、その後はまるで妄想にふけっているようやった⁉」
「エッ私がですか⁉・・私し・・なんか言ってました?」
「よくは分からんかったが・・どうやら母親がどう(・・)したとか?」
「その中で婿養子の話なんかしていなかったですか?」
「へー君にそんな話が有るんや!そらそれだけのイケメンやもんな・・」
「すみません、実は私し・・」
「なんですか?アキさん・・」
「いや、なんでもありません!」
―完―
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