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「メイエル、すごいじゃない!全部100点?!」
「私にかかれば当然だよ」
「これなら、ペンシルベニア大学も夢じゃないね!」
私はアナスタシアに自慢げな顔を見せる。
アナスタシアは私の幼馴染だ。彼女とはずっと仲良くしていて、彼女もまた、ペンシルベニア大学を目指している。
でも、アナスタシアには秘密だ。私がAIの脳を持っているだなんて。
アナスタシアは私とは正反対で、かなりの努力家。努力を惜しまず学校のトップ3にはいつも入っている。
そんなアナスタシアには、私がずるいことをしている事実を知られたくはないし、それに父親にも秘密にしろと言われた。
隠し通さなければ、隠しごとにも秘密にもならない。
「すごいなぁメイエル。私も、もっと頑張らなくちゃ」
アナスタシアは自分の96点の答案用紙を持って言う。
…正直うらやましかった。自分の手でそんな点数を取れるアナスタシアが。
いやいや、私だって、やればできる子だもん。
私は心に思っていることをばれないように、精一杯笑った。
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