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以上、このように人は、何の根拠もない不確かな情報やウソ、噂をいとも簡単に信じ、騙されることを永久に繰り返しつつ、しかしそこから真の教訓を引き出すことは決してないであろう。
俺、愛野 ゆうまは、隠し事を守り通すためとは言え、嘘をつき、結果的に取り返しのつかない事態を引き起こしてしまったことに、深い悔恨と自戒の念を込め、自らのノートにこの悲劇の出来事、そう、言うなれば「悲劇R(老眼鏡、ROUGANNKYOU)」という名の物語を記している。
ところでその後の争いがどうなったかというと………………
「このやろっ! 俺のだって言ってるだろ!」
「いいや、私のよ!」
「いい加減にしろっ!」
「絶対にアタシのだかんね!」
「金、金、金ぇ!」
実はまだ、終わっていないのである……。
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