prologue

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*⑅︎୨୧┈︎┈︎〇〇視点┈︎┈︎୨୧⑅︎* ルルシーナ・メラ・ルクナティアは後に自身の紋章にスイセイランを用いている。スイセイランの花言葉は「特別な存在」。つまり、ルルシーナは特別なのである。 何が特別か? それは魔法の才であり、頭の賢さであり、その身分であり、そして〇〇()の後継者であることだ。 魔法の才はまず、魔力は過去最高の506,372であり、その上属性も人に比べて多い。 基本属性は皆一つか二つである。しかし、彼女は三つある。 水に風、そして闇。闇はとても貴重だ。どれほど貴重かというと五百年に一人現れる程度だ。しかし、後天的に闇属性を得ることもあるが。 基本属性以外にも上位属性を二つ持っている。上位属性は上位属性は魔力が高く技術もある者のみが使える。そしてその上位属性を氷(水)と嵐(風)の二つともを使えるのだ。 ほかにも聖属性と空間属性の二つが使える。これはもう五百年に一人の逸材と言っていい。 頭の賢さは、7歳で12歳から入学する王立学園の入試を余裕で突破できる程だ。 身分は公爵令嬢で王族。それもこの世界―ソートニアにある五大国のだ。彼女が住んでいる国、アルメラ王国の王族は少し特殊だ。かの国の王族の定義は片方の親が王家出身で銀髪に紫の瞳の者のことを言う。彼女の父親は王弟。母親は準王家で三公とも呼ばれる公爵家の当主。そして、彼女自身は公爵家の一人娘で父親譲りの白銀の髪に桔梗色の瞳。王家の者ではないが国の奴隷ともとれる王家よりもよっぽどいいものだろう。 〇〇()の後継者というのは今はとりあえず秘密だ。ひとつ言っておくとすると、私の後継者は彼女以外はあり得ない。この世界の唯一無二の存在であろう。私が初代で彼女は二代目となる。 そんなルルシーナの周りにも特別な者達がいた。 彼らの人生をどうぞご覧あれ。
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