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この頃から、父は俺よりも彼女に気が向くようになった。
それから一ヶ月後、俺に悪夢が押し寄せてきた
「パパ行ってらっしゃい」
俺が笑顔で父を送ると
「チョット何でアンタのご飯作らなきゃいけないのよ」
「でも‥ 」
「はあ? 文句があるのかよガキ! 」
パシーン
女はまるで別人になったように狂った表情で俺に何度もビンタを食らわせてきた。俺は蹲って泣くことしか出来なかった。
この頃から奴は父が居ない間に隠れて俺に対して殴る蹴るの暴力を与えた。幼い俺は抵抗も出来ず奴を睨むことしか出来なかった
「お前のその目つき、元カレに似ていてマジでムカつくんだよ!」
奴は逆上して近くにあったホウキで何度も蹲って泣く俺の背中を殴打してきやがった。
そして夕飯の時、意を決して父に暴力を受けていることを告白するために腕の痣を見せると
「どうしたんだ? 」
「実は」
「直樹君ったら今日、階段から転んだんだよ。全く危険な遊びしちゃ駄目でしょ? 」
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