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日曜日
「サプラーイズ」
ナナミの家にまさやんと行くと同級生たち5人とナナミが大声で言うとクラッカーを鳴らした。
「おお、驚いた! 今年も、サプライズの誕生日パーティー開いてくれたんだな」
「うん。だって、誕生日だよ。お祝いしなくちゃ」
ナナミの嬉しそうな顔を見ると毎年同じだと思っても、自然と顔が緩む。
「ありがとな」
「いいよ。だって、こっちも準備している間、楽しいし……」
うつむいてもじもじしているナナミの服はいつもの制服とは違って、花柄のワンピースがとても似合っていた。
髪もアップにして、少しだけ大人っぽく見える。
「かわいい…」
つぶやきが聞こえたのか。
「本当」
嬉しそうな顔を見るとからかうことも、忘れて「そうだよ」と答えた。
その後は、誕生日の定番、ケーキのロウソクを吹き消して、プレゼントをもらって、一つずつ開けていく。
トランプをやって、いつもの通りにカラオケに行こうと誰かが言い出した。
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