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僕の中で何かが切れた。
3年間。正確には2年と10ヶ月この生活を続けてきた。むしろ、よく続いたものだと誉めてほしいくらいだ。
起床は夜8時。夜の10時に出社して、退勤は朝の8時。家に帰ってシャワーを浴びれば朝の10時。ワイドショーを子守唄に眠ればもう目覚ましが鳴る。
昼夜が逆ならまだ良いが、このせいで交遊関係は全て絶たれた。いや、友達は元々少なかったからいいか。
交遊関係だけじゃなく、社会の歯車とも合わない。特に仕事終わりで呑める場所がない。だからといって、昼呑みができる11時まで時間を潰す元気もない。
このままじゃ結婚は愚か恋すら出来ない。だから決意した。
もう知らない。
事故が起きても良い。
無意識の内に徒歩5時間の帰路は終わっていた。
そして、誰にいうでもなく「もういいや」と呟いていた。
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