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休憩2500円
そんな最低のラブホで、
英二にあった日、
珍しく英二が帰りに公園に寄り道した。
英二は普通のデートしたかったんだと思う。
だけど、私は人の目が気になって、
手をつないでくれたのに、
そっとはなしてしまった。
公園には手でたたく太鼓や笛のような音、
マラカス?!みたいな楽器を演奏している人達がいて、
普通の恋人たちが、
芝生の上で寄り添っていた。
私は早く帰りたかった。
そこに居る、すべての人々の。
視線が怖い。
「この女、やってる事が最低なんです」
と
言われている気分だった。
不倫はお日様の下を歩いてはいけない。
日陰なんだ。
そう思った。
それから、
英二から連絡がなくなった。
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