初めての朝帰り

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初めての朝帰り

「んん?」 薄暗い部屋、 自分のベットは違う感触に、 ハッとする。 目を開けると、 隣で健司が寝ている。 「ちょっと、今何時?」 寝ぼけた健司が、 携帯を探してる。 慌てて、 体をチェックする。 裸だ!? そんなドラマみたいな事、 本当に有るんだって、 初めての分かる。 私は、 あまり男性経験がなく、 最初の結婚も20歳だったから、 飲んで、 勢いでってのは、 した事がなかった。 「7時半」 携帯は鳴ってない。 夫からも連絡はない。 慌てて、 シャワーを浴びる。 「健司さん、大丈夫?」 タバコを吸っていた健司に聞く。 「別に平気。朝帰りしても」 その時、 私はお金持ちだから、 奥様怒らないんだなぁって、 思ってた。 亭主元気で留守が良い?みたいな。 「そうなんだー」 って適当に流した。 とにかく、 早く帰りたかった。
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