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水無瀬せれなはわかりやすい。

俺の名前は赤坂歩夢。
今数少ない友人の星崎葵にミッションを頼まれた。
彼の隣の席の水無瀬せれなちゃんに好きな人が彼なのか確かめるというミッションだ。
彼曰く、せれなちゃんは彼を話すと、顔が赤くなって緊張した話方になるらしい。
俺は二人と席が離れてるからあまりわからないが。
昼休みがおわる20分前、せれなちゃんが教室に帰ってきたのを確認後、彼は教室を出た。
せれなちゃんが自分の席に着いたとき、通話状態のスマホ片手にせれなちゃんの机に両手を自然においた。
「ねえ、せれなちゃんってさ、好きな人いるの？」
「えええ!!!!!」
ぼぼぼぼぼっと顔が赤くなってきたわ、これが彼が言っていたやつか！
すげえ、顔に出すぎ！わかりやすすぎ！
これ絶対好きな人いる反応じゃん！
「いいいい、いない!!!って！いないよ!!ななな、なんで!!???」
さらに顔が赤くなる。
きっとこの会話で彼は笑いをこらえているんだろう。
だってこんなにわかりやすくて俺も笑いそうだから！
彼と二人で話すとき、せれなちゃんはいつもこんな感じなのかな。
「だってさ、急にかわいくイメチェンしたし、恋してるのかなーて。あと、顔に出すぎ!絶対好きな人いるだろ！」
「いいいいないなってば!!!」
おどおどと焦るせれなちゃん。
こうゆう反応されると、からかいたくなる。
せれなちゃんがタンブラーに口をつけた瞬間
「ねえ、このクラスに好きな人いるの？」
ブーーーーー！！！！
タンブラーの中身を吹き出した。
うわ！予想通りの反応!おもわずげらげら笑ってしまった。
面白すぎだろ。あと汚い。
「げほっげほっ！」
せれなちゃんはむせながら、よごれた机をタオルでふく。
「だいじょうぶ？おちついた？」
「...。」
むすっとしている。
これもわかりやすい。
好きな人あてればまた赤面するとおもい、ミッションの締めに行く。
「葵のことがすきなの？」
顔には出さないようにしたが、すこし緊張してた。
俺もセレナちゃんの好きな人、気になっていたから。うわ、手に汗かいてきたかも。
せれなちゃんをじっとみる。

「...え？」

それは以外にも淡白で薄い反応だった。