みてるだけの朝。

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火曜日。7時20分。 いつもの時間、いつもの車両。 そして同じ車両の隣の扉側には、担任の響谷先生がいる。 私は朝、ここから響谷先生を眺めるのがルーティーンだ。 朝響谷先生は職員室に行ったあと、ホームルーム前に研究室に30分ほどこもる。 それを私は朝図書室で眺めるのもルーティーン。 そして週に1度、周囲のタイミングを見て放課後数学を聞きにいってる。 この勉強を教えてもらう時が最高に至福だった。 距離が近くなるし、響谷先生が一人の時に声をかけるから二人きりになる。 響谷先生は熱心と褒めてくれる。 嬉しかったが、疑問が生まれた。 先生は私のことただの生徒として見てないのかな。 確認したい。 ずっと私は響谷先生のことを考えてます。 響谷先生のことで頭がいっぱいです。 もっと響谷先生と仲良くなりたい。 もっと響谷先生と親しくなりたい。 もっと響谷先生に好かれたい。 もっと響谷先生について知りたい。 もっと響谷先生に近づきたい。 生徒じゃなく、女として見られたい。触れられたい。
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