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水無瀬せれなはわかりやすい。

俺の名前は星崎葵。
とある高校の2年生だ。
7時30分、今日は月曜日。
駅のホームにいる。
俺がいつも乗る車両は2車両目。なんでここかっていうと、次降りる駅で改札口までの階段に一番近いのが、2車両目だからだ。
7時半だが、ホームは社会人やら学生やらで混雑している。
7時32分に電車が来る。
ここの駅で満員電車いつもになり、すこし窮屈だ。いつものように扉の右隅っこに移動する。

そしていつもこいつがいる。

いつもこの時間、この車両の扉の右隅っこにいるこいつ。
俺が目の前にいるのに、いつも目を合わせず、そっぽをむく。
いつも顔と耳を赤く染めて。
ああ、顔にこんなに出ていて、本当にわかりやすい。
こいつ、水無瀬せれなは俺のこと絶対好きだ。

笑うの耐えろ、俺！！