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5日目、夕方。
いつも通り、公園を通る。
アパートはブルーシートで覆われ、たくさんのマスコミが来ていた。
が。
公園に少女の姿はなかった。
こんなこと、今までなかったのに…。
心臓の鼓動が速くなる。
どこからともなくボールが転がってきて、俺の足に当たって止まった。
見覚えのある、鮮やかなオレンジのボール。
今日は蹴り返さずに、拾い上げてみた。
するとそこには、子供のものと思われる文字が書いてあって…。
俺はそれを読んで、嗚咽を漏らして膝から崩れ落ちた。
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