『罰として、本当のことを一つだけ言おうか』

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「何だよ?」 「目瞑って」  何をする気だ兄崎。  何を企んでいる兄崎。 「何のために」 「何警戒してるの」 「兄崎だから」  変態だから。 「そんなに襲われたい?」 「あぁん?」 「怖い?」  兄崎如きを怖がっていると思われるほうが屈辱だ。  互いに苛ついていたのだろか、険悪な空気が漂う。  神経を研ぎ澄まし空気の流れを読んでいると突然瞼に冷たいものが乗せられた。 「?」 「目を酷使した時とかやらない?」 「あぁ、成る程」 「少し寝てても良いよ」
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