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17時に千早さんは帰っていった。
聞いたところ今日はお客様が売上が7750円とのことだった。
昼間は夜と比べて来店数が圧倒的に少ない。
理由は隣の町の大型モールまで車で買いにいくからだ。
そのため商店街にはそれ以外の人しか来ない。だから店が潰れやすいのだろう。
そんな事を思いながらレジの金額の確認と商品の補充をして18時になったのでシャッターをしめて閉店した。
夕食を食べて時間を潰すと、夜の開店時間になった。開店時間にはなったが、シャッターは閉めたままだ。店内にも私以外誰もいない。
「開店時間になりました。朝6時までの営業ですので注意してください。」
私がその言葉を発した後、突然人が店内に現れた。それも1人だけではなく何十人と。
彼らは全員が商品を探しているが、服装はバラバラだった。
刀を腰に差した人や、木簡を手に持つ人、最近では見ない高校の制服を着た人もいる。
そう、ここはスーパー【境目】
昼は生きている人間を相手にするが、
夜は死んだ霊を相手に商売をする店だ。
そうして会計に来た彼らに私はお決まりの台詞を伝える。
「いらっしゃいませ、お会計は-------。」
今日も夜は忙しそうだ。
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