3人が本棚に入れています
本棚に追加
私はあなたに嘘を吐く。
嘘を。
ほんの少しの罪悪感が、私を苛む。それでも、私はあなたに嘘を吐く。
知られてはいけない。
あなたにだけは。真実は、私の胸の中。それでいい。
それがいい。
分かっている。私のワガママだ。
だけど。それでも。
大好きよ。ずっと、ずっと好きよ。
「それでは失礼いたします。もう会いませんわ。」
ホントは今も好きよ。だけど。
あなたも私も、違う道を歩かなければならない。私のことを気にして、あなたがあなたの道を歩けないのは、それは、それだけは避けなければ。
他に好きな人がいるなんて、そんな嘘。
涙が出そうな嘘。
早く、ここから立ち去ってね。
あなたがいたら、私、泣けないもの。
この恋心は、ずっと秘密。
私の最後の隠し事。
最初のコメントを投稿しよう!