本編

4/6
前へ
/8ページ
次へ
つい、大きな声を出してしまった。周りの目がこちらに向いているのが分かる。しかし、こんな事を言われて黙っていられるわけがない。 「知ってるんやで」 「えっ?」 「お姉ちゃんがお母さんを殺したん、知ってるんやで」 「何を言うんよ」 「だって、見てたから。お姉ちゃんが、倒れてるお母さんを見下ろしてるとこ、見てたんやから」  その瞬間、何故かあの夜の残像が、頭に映った。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加