ひとり

5月

彼らが帰って2時間後、締切が近い彼らの分の仕事も終わらせた。
何故彼らの分もやったか。それは彼らが休憩室でわいわいしてて、仕事をやる気配が全く無かったから。

普通なら19時に終わるはずが、21時までかかってしまった。
本当ならこんなにかかる予定じゃなかったのに。
あの双子、仕事ためやがって。

まぁ、終わったことだからもういいけど。

今日は風紀に渡す書類を整理し届けに行く。

生徒会と風紀委員は昔から犬猿の仲（主に会長と委員長が）の為、態々ポストが設置してある。
だから、風紀室に誰もいなくても書類を渡すことができる。
そこは仲が悪いことに感謝しよう。
俺もこの身なりだからか風紀からはよく思われてないだろうし。

早く寮に帰って、寝たい。
…俺、仕事できる奴で良かったわ。双子くらいの力量だったら生徒会崩壊してそー。
今日みたいな日が続いた場合だけど。

流石に明日はするでしょ。
だって今までやってきたんだよ？
バカじゃないんだから。来るでしょ。仕事しに。