ひとり

日常

律月side

退院後、僕は学園に復帰した。
他の生徒からは心配そうな視線で、嫌悪感は感じられない。
入院してる間に、生徒会は集会で僕は本当はサボっていなくてちゃんと仕事をしていた事、サボっていたのは自分達だと言うことを全校生徒にちゃんと伝えたらしい。
一時期、生徒会の印象は最悪で親衛隊の数も減ったが、猛省しきちんと仕事もしているのを知って少しずつ、数が戻ってきてるそうだ。

復帰初日、教室に入れば咲坂君の親衛隊の何人かに謝罪された。
咲坂君と戌井君は以前同じクラスだったが、お父さんがSクラスを2つに分け、別クラスになっている。

咲坂君については、両親は離婚し学費が払えなくなる為転校する話も出たそうだが、今までの行いを猛省し償わせる為に成績を上位でキープできたら学費免除、とお父さんが決めたそうだ。
咲坂君と母親はお父さんに感謝を伝え、咲坂君は勉学も生徒会の仕事も頑張ってるらしい。

だいぶ変わってしまったが少しずつ日常が戻ってきた。