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期限が近い書類を持って風紀と生徒会顧問の元へ向かう。
風紀の書類は、これは手渡しで渡さないといけない。
いつもは副会長が行くけど、いないし。
一応ね、連絡したよ。副会長に。電話もした。
見もしないし、でもしない。
2回やって時間ギリギリまで待ったけど、なんの返事も無し。
もう後でなんか言われても知らん。
風紀室は、生徒会室よりシンプルな扉。
生徒会室は異常だね。なんか豪華なんだよ。風紀室ぐらいでいいと毎回思う。
「会計の雪峰でーす。書類持ってきましたぁー♪」
ノックをして、中から入れという声が聞こえたので入った。
「失礼しまぁーす♪おはようございまーす♪委員長ー」
ヘラヘラと中へ入ると、まぁ睨まれる。他の委員に。
委員長、神崎 誠司 先輩はジッと俺を見て聞いてきた。
「九重はどうした。」
今の生徒会の状況を風紀は知っているか分からないが、「いないから」とか言うと面倒くさいので
「副会長は別の用事ができたから代わりでーす♪」
いつも通りヘラヘラと応える。
「そうか。もういいぞ。…あと、雪峰、お前いい加減身嗜み直せ。」
「善処しまぁす♪」
ニコニコしながら風紀室をでた。
毎回言われる、身嗜みについて。
ピンク髪で制服着崩してるのに生徒会会計だからな。
一応、生徒会は生徒の模範にならないといけない。
それがこんなんじゃ駄目だよなぁ。
最初考えてたキャラと割と違うけど、この格好になって何故かウケが良かったし、過ごしやすかった。
今は、少し考えないといけないかもしれないけど。
(プルルルル プルルルル)
職員室の前まで来たところで副会長から連絡が来た。
「はぁ〜い♪どうしたの?」
《貴方、今どこにいるんですか!》
「職員室の前だよ。書類提出するために♪」
《それは、私の仕事ですよね?何勝手にしてるんですか!》
「…いや、期限が今日までの書類もあったからさぁ。それに副会長に2回連絡してるよ?ほら、風紀はさ時間守らないとうるさいし、顧問は…まぁ、何も言わないけど。締切は守らないと♪」
《たった二回で気づく訳ないでしょう。
はぁ…貴方が持っていって、風紀が勘付いたらどうするんです?終わらせたのは、まぁ良いですけど。持っていくのは私がしますから。今後勝手に行動しないで下さい。では。》
うわぁーー…携帯投げたーい♪
え、副会長、サボってる自覚あったの?
これフラグ?仕事しないフラグ?
これからやってるふりしますって解釈していいのかな?
それに副会長、今まで電話したら1コールで出てたよ?
まぁいいや。また後で考えよ♪
取り敢えず、副会長のせいで遅れそうだから早く顧問の稜ちゃんに渡そう。
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