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さて、親衛隊の件はひとまず解決したとしよう。
問題は、生徒会。
俺は栄養が摂れない分そこまで身体も強くないから、どうなるのか予想できない。何処までできるか。
俺の身体は見た目に反して中身はボロボロなんだよね。自分で言うのもなんだけど。
仕事の件は周りにチクったら後々面倒くさくなるだろうからしない。
楽になると思うけど。助けてくれるかもしれないけど。
そんな事考えながら、生徒会室に向かう。
中に入ると、休憩室から賑わう声が聞こえる。
それを無視し、机の上を見て溜息が出るのを堪えた。
各机に書類が積み上げられており、床にも机から落ちてしまった書類達が散乱している。
なかには足跡がついているものもあった。
まずは取り掛かる前に掃除と書類の整理かな。
黙々と作業を始めて30分後。
休憩室から生徒会メンバーとお花畑君が出てきた。
まだ書類の整理で仕事に取り掛かっていなかったのを、また斜め方向に勘違いしたお花畑君。
「なんで仕事…してないんですか?」
信じられないと言ってるような表情で見てきた。
それを聞いた生徒会メンバーものっかって
「呆れますね。生徒会の自覚がないのでしょうか。」
「「サボりだ〜」」
「……め」
「使えないな」
すっごいブーメラン。こんな綺麗なブーメラン初めて。特に副会長と双子。
「床にねぇ、書類が落ちてたからまずは整理と掃除してたのぉ〜。サボってないからねぇ♪」
こんなことを言っても、咲坂くんの頭は理解しないらしい。
「でも仕事してないでしょ!仕事しながら、書類は整理していけばいいよ。雪峰君がやるんだから混ざっても大丈夫だよ!」
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