5月

7/19
前へ
/115ページ
次へ
「なんだ?」 「僕は律月君と話してる途中でした。なのに割って入るなんて何様ですか?」 「フッ。俺様に意見するとは。面白い」 俺様会長は咲坂くんにアゴクイというものをして、キスをした。それも深いのを。 その瞬間少し悲鳴が聞こえたが、親衛隊も一般生徒も 「綺麗」「絵になるね」「羨ましい」 という声が聞こえた。 そんな中咲坂くんは、わなわなと顔が真っ赤になっていった。 ニマニマしてる会長に、咲坂くんがキスされたのを呆然と見ていた副会長。 だが、すぐに気を取り戻し、咲坂くんの前に出て会長をビンタした。 「いてぇ!」 「貴方何やってるんですか!こんな公の場で!あぁ…大丈夫ですか?咲坂くん。うちのバカが申し訳ありません。」 赤い顔から涙目になり、副会長に抱きついて 「グスッ…はじ、初めて…だったのに…」 泣き出した。 周りは、オロオロ。何人か下を抑えて出て行った。 あらあら、行ってらっしゃい。 会長は咲坂くんに謝り、 デザートを奢るということで落ち着いた。 なんだこれ。 俺はさっさと食堂から出ていった。 出てったことに気付かれなくて良かった。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加