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コンビニ店員の仕事をしている吉田真一は、今日も忙しい時間が過ぎてドット疲れが来ていた。
吉田よりも、いつもながら疲れきっているのは、勿論頼りない店長だった。
「吉田くん、先に休憩をとるよ」と蚊の鳴くような声で猫背になりながら疲れたアピールをしてバックヤードへ休憩に行く。
もう一人の店員、小林さんは疲れているがちゃんと仕事をする人で助かった。
「小林さん、俺売り場の整理をするので、レジをお願いします。あと、店長上がったら先に休憩に入ってください」とお願いすると
「はい。分かりました。お願いします」と逆にお願いされる。
吉田は、気分良く、汚くなった、食品を整理する。
今日は、おにぎりが売れてないと思ったら、コンビニの近くでおにぎりフェアをしているのを思いだした。
その代わりに、パン系や揚物系が売れていた。
そうしてる間に、店長が休憩から上がり、小林さんが、休憩に入った。
店長は、
「吉田くん、僕も裏で仕事があるから」と言ってバックヤードに戻った。
吉田は、タバコの補充や午後からの揚物の準備をした。
吉田も休憩に入り、終わった時に、一本の電話が鳴った。
店長がすぐに出て対応していた。
吉田は、もう少しで帰れると思っていると
「吉田くん、ちょっといい?」と呼ばれた。
吉田は、再びバックヤードに行くと
「あのね。夕方来る人、今日来れなくてさ吉田くん代わりに入ってくれない?いやさ、僕も出たいの山々なんだけどさ、僕、昼と夜の間は仕事出来る体じゃなくてさ、今も、しょうがなくやれてるのよ。だから、お願いします。」と意味分からない訳を言われた。
吉田も
「はぁー」と言うしかなかった。
その代わりに、もう、一回休憩に入ることになった。
夕方になり、吉田も帰れる時間に勿論帰れず、店長は、いつのまにか帰っていた。
吉田も腹が立つが、お金をもらってる以上ちゃんと働こうと思っていた。
やっとのことで、今日の仕事が終わって、家に帰ってる途中、飲み屋街を通ると
「もう一軒行こう」と酔っぱらいの声が聞こえてきた。
吉田はその声の先を見ると驚いた。
それは、店長だった。
自分に仕事を押し付けて飲みに行くとは、と思ってる時に、店長と目があった。
しかし、店長は、話し掛ける事もせずに、のみ仲間と行ってしまった。
吉田は
「まぁーね」と呟いた。
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