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『小説家』と言う単語がよほど印象に残ったのか、そのひとは目を丸くさせていた。
「は、はい。だから……」
「ふぅん、そうか……」
そして、しばらく考え込む仕草をし始めた。今度こそ説得が通じたのだろうか。
「私、小説を読むことが好きなんだ。だから君を応援しよう」
「え?」
いきなりエールを送られて、彼の言っている意味がすぐには理解できなかった。
「とは言え、さっきも言ったように私たちも手を止めるわけにはいかない。騒音で執筆できずにストレスが溜まってるなら、そのストレスを取り除けばいいな?」
「取り除くって……」
「私に提案があるんだ」
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