シーラカンスの大ぼうけん

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2b0a9202-ab36-4d6b-9f43-f613d4b76186 ママがね、ぼくがまたまいごにならないように、なふだをつけてくれた。 パパはね、ぼくのおしりにヒモをつけて、ミカちゃんのくびにかけられるようにしてくれた。 きょうもね、ミカちゃんといっしょに、おふとんにはいる。 けっとばされるかもしれないけど、 ぼく、またミカちゃんにあえて、とってもしあわせだ。 まいごになったあいだは、いつもとちがうぼうけんができて、 ちょっとだけは、たのしかったけど、 でも、ミカちゃんにあえないのが、さびしくて、かなしかった。 どんなにおふとんからけり出されても、ぼくはミカちゃんといっしょがいい。 みんなもね、おとしものは、こうばんにもっていくんだよ。 おとした人も、おとされたものも、とってもかなしくて、 いっしょうけんめいに、おたがいをさがしてるんだから。 そして、きっともういちど、あうことができるって、しんじてるんだ。 しんじていれば、きっとそれは、かなう。 だからみんなも、そのおてつだいをしてね。 ぼくとの、やくそくだよ! Fin.
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