叔父の兵役

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叔父の兵役

「何十人も部下がいてなぁ、人の使い方が上手かったようだ。 ある時、叔父の上官からの命令で、山にトンネルみたいな穴を掘ることになった。 叔父は、経験のある部下を呼んでそいつを責任者に命令したんだってよ。 責任者の指示通りにするようにってな。なかなかできないことだぞ。 上官の命令は絶対だからな。部下の中にはいつもと立場が逆になった兵もいたらしい。 ても、予想より早くできたんだと。 入り口に、叔父たちの部隊が掘ったと柱を立ててきたらしいが、今はないたろうなぁ。 三度行って、三度とも帰ってきたんだからなぁ。」 私からは大叔父にあたる。農業をし、庭木の手入れをしてくれたお爺ちゃんの印象だった。 「帰ってきた時の眼はギラギラしてすごかったぞ」 想像できない優しいお爺ちゃんでした。
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